( 診療案内 )

花粉症

早めの対策で、春を少しでも快適に

春先になると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状に悩まされる方が増えてきます。
これらの症状の多くは「花粉症(アレルギー性鼻炎)」によるものです。

花粉症は、毎年同じように対処していても症状が強く出てしまうことがある疾患です。
その理由のひとつが、花粉の飛散量や、対策を始めるタイミングが年によって異なるためです。

ここでは、岐阜市で花粉症にお悩みの方に向けて

  • 花粉飛散量の考え方
  • 対策を始める適切な時期
  • 舌下免疫療法という治療選択肢

について、分かりやすく解説します。

花粉症とは

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に対して、体の免疫反応が過剰に働くことで起こるアレルギー疾患です。

体内でアレルギー反応が起こると、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ・充血

などの症状が現れます。

一度発症すると、翌年以降も同じ花粉に反応しやすくなるため、毎年春になると症状に悩まされる方も少なくありません。

花粉飛散量はどのように予測されるのか

花粉の飛散量は、毎年同じではありません。

主に以下のような要因が関係しています。

  • 前年夏の気温や日照時間
  • スギやヒノキの生育状況
  • 当年春の気象条件(気温・風など)

岐阜市を含む東海地方では、夏の高温や日照時間の影響を受けやすく、
年によって花粉の飛散量が大きく増減することがあります。

そのため、
「去年は軽かったから今年も大丈夫」
とは限らず、飛散量が多い年には症状が急に強く出ることもあります。

2026年の花粉飛散量予測

2026年のスギ花粉の飛散開始は、九州から東北で例年並みの2月上旬から3月中旬となるでしょう。
この先12月から2月の気温は、ほぼ平年並みに推移する見通しです。春先には寒さの和らぐ日が現れ、スギ花粉は例年並みの時期に飛び始める見込みです。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めますので、花粉対策は早めに始めるとよいでしょう。

<例年比>
2026年春の花粉飛散量は、九州から近畿では例年並みの所が多いでしょう。一方、東海から北海道では例年より多く、非常に多い所もある見込みです。
<前シーズン比>
九州から近畿は、前シーズンと比べ広い範囲で減少するでしょう。一方、東海から北海道では前シーズンより多く、非常に多い所もある見込みです。

2025年夏は、全国的に高温・多照で、雄花が形成されやすい気象条件となりました。一方、2025年春(前シーズン)の花粉飛散量は、西日本では例年より多く、東日本と北日本では少ない傾向でした。飛散量が多い翌年は雄花の形成が抑えられるため、2026年春の花粉飛散量は、西日本では広い範囲で減少するでしょう。東日本と北日本は増加する条件が揃いました。

引用元:tenki.jp https://tenki.jp/pollen/expectation

花粉症対策は「いつから」始めるべきか

花粉症治療で非常に重要なのが、対策を始めるタイミングです。

基本的な考え方は、症状が出てからではなく、出る前〜出始めに治療を開始することです。
これを「初期療法」と呼びます。

初期療法のメリット

  • 症状が強くなるのを抑えやすい
  • 薬の効きが安定しやすい
  • シーズン全体を楽に過ごしやすい

対策開始の目安

  • スギ花粉:1月下旬〜2月上旬
  • ヒノキ花粉:3月上旬前後

「症状が出てから」ではなく、早めの受診・相談をおすすめしています。

日常生活でできる花粉対策

薬物治療に加えて、日常生活での工夫も症状軽減に役立ちます。

  • マスクや花粉対策用メガネの使用
  • 帰宅時に衣服についた花粉を払い落とす
  • 洗顔・うがいで花粉を除去する
  • 洗濯物は室内干しにする
  • 花粉が多い時間帯(昼前後・夕方)の換気を控える

これらを組み合わせることで、体に入る花粉量を減らすことができます。

花粉症の薬物療法について

花粉症の治療には、症状に応じてさまざまな薬を使用します。

  • 抗ヒスタミン薬(内服薬)
  • 点鼻薬
  • 点眼薬

抗ヒスタミン薬には、眠気が出やすいもの・出にくいものなどの違いがあります。
仕事や運転、学業など、生活スタイルに合わせて調整することが大切です。
市販薬で十分な効果が得られない場合や、副作用が気になる場合は、医療機関での相談をおすすめします。

舌下免疫療法

花粉症治療の中には、体質改善を目指す治療として「舌下免疫療法」があります。

舌下免疫療法は、原因となるアレルゲンを少量ずつ体に慣らしていくことで、アレルギー反応を起こしにくくする治療法です。

舌下免疫療法の特徴

  • 対象:スギまたはダニ
  • 治療期間:3年以上(5年を推奨)
  • 毎日、自宅で内服(舌の下に投与)
  • 症状の軽減や薬の使用量減少が期待できる

注意点

  • 花粉が飛散している時期には新規開始できません(6月~11月を推奨)
  • 効果や適応には個人差があります
  • すべての方に適した治療ではありません

舌下免疫療法に関する詳細はこちら

どのタイミングで医療機関に相談すべきか

次のような場合は、医療機関での相談をおすすめします。

  • 毎年、花粉症の症状が強い
  • 市販薬が効かない、または眠気が強い
  • 仕事や日常生活に支障が出ている
  • 舌下免疫療法を検討したい
  • 小児や高齢の方、基礎疾患がある

いろはなクリニックの花粉症診療

いろはなクリニックでは、総合内科専門医が診療を担当し、花粉症を単なるアレルギー症状としてではなく、全身状態や生活背景も含めて総合的に評価・治療しています。

  • 内服薬・点鼻薬・点眼薬の適切な組み合わせ
  • 小児から大人までの花粉症診療
  • 舌下免疫療法に関するご相談
  • 漢方薬や栄養療法を取り入れた花粉症治療

岐阜市のかかりつけ内科として、「毎年つらい春を、少しでも楽に過ごすための花粉症治療」を大切にしています。
花粉症でお困りの際は、当院へご相談下さい。

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