
「疲れやすい」「立ちくらみ」「動悸・息切れ」「顔色が悪いと言われる」などは、貧血が関係していることがあります。貧血は単に“血が薄い”状態ではなく、原因が複数あり、原因によって必要な検査や治療が変わります。
岐阜市則武東の「いろはなクリニック」では、血液専門医が、血液検査を中心に貧血のタイプを見極め、鉄不足・出血・栄養不足・慢性疾患・血液疾患などの原因に応じた評価と治療をご提案します。
※健康診断で「貧血」「ヘモグロビン低値」などを指摘された方は、まずこちらをご参照ください
【検診結果の異常】貧血
貧血の症状と受診の目安
貧血は、進行速度や体質によって、現れる症状の強さが異なります。ゆっくり進む貧血では、症状もゆっくりと進行するため、「気づきにくい」こともあります。
よくみられる症状
- だるさ、疲れやすさ
- 立ちくらみ、めまい
- 動悸、息切れ(階段で苦しい等)
- 頭痛、集中力低下
- 顔色が悪い、まぶたの裏が白い
- 手足の冷え、むくみ
- 爪が割れやすい・反り返る、抜け毛
- 氷をかじりたくなる(氷食症)
早めの受診・相談をおすすめするサイン(赤旗)
次のような場合は、放置せず早めにご相談ください。
- 妊娠中・産後で強い倦怠感がある
- 安静でも息切れ・動悸が強い/胸の痛みがある
- ふらつき・失神
- 黒色便、血便、吐血など出血が疑われる
- 体重減少、発熱、寝汗が続く
- 健診で「白血球や血小板も低い」「異常細胞」などの記載がある
- 鉄剤を内服しているのに改善しない/数値がむしろ低下する
いろはなクリニックで行う検査
貧血は「ヘモグロビンが低い」だけでは診断が十分ではありません。赤血球の大きさ(MCV)や貯蔵鉄(フェリチン)などを採血検査を組み合わせて、原因を絞り込みます。
基本となる検査
- 血算(ヘモグロビン、赤血球数、MCV、血小板、白血球など)
追加して確認する検査
- 鉄関連:血清鉄、フェリチン、鉄結合能(TIBC、UIBC)
- 栄養関連:ビタミンB12、葉酸
- 炎症・慢性疾患:CRP、抗核抗体など
- 腎機能:クレアチニン、eGFR(腎性貧血の評価)
- 溶血(赤血球破壊)の評価:LDH、ビリルビンなど
- 便潜血など消化管出血の評価
出血の原因評価・連携について
貧血の背景に出血(特に消化管出血)が疑われる場合、状況に応じて連携医療機関で内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)をご案内します。また、女性で、月経過多を認める場合、婦人科領域の評価のため、婦人科への受診をお勧めしています。
貧血の主な原因(3つのタイプ)
貧血は大きく、以下の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
赤血球が作れない(材料不足・造血低下)
ビタミンB12や葉酸不足、慢性炎症、腎機能低下などが原因となり、赤血球が作られにくくなります。
また、骨髄の病気(骨髄異形成症候群など)で造血自体が低下していることもあり、精密検査が必要となる場合があります。
赤血球が壊れる(溶血)
赤血球が通常より早く壊れてしまう状態です。黄疸、褐色尿、急な貧血進行などが手がかりになります。精密検査が必要となる場合があります。
出血する(失血)
消化管出血(潰瘍、ポリープ、大腸がん等)、月経過多、痔出血などで、気づかないうちに鉄が失われることで、鉄欠乏性貧血につながります。
特に男性・閉経後女性の貧血は、背景に消化管疾患が隠れていることがあるため、原因検索が重要です。
治療方針(原因に合わせて行います)
貧血の治療は「ヘモグロビンを上げる」だけでなく、原因を特定し、対策することが重要です。
鉄欠乏性貧血
- 鉄剤(内服)を用いた補充が基本です
- 胃部不快感や便秘など副作用がある場合、製剤や飲み方の調整を行います
- 重要なのは「鉄が足りなくなった原因」を確認することです(出血、吸収不良、食事、月経過多など)
※「ヘモグロビンが戻ったら終わり」ではなく、フェリチン(貯蔵鉄)も踏まえて治療期間を調整します。
ビタミンB12・葉酸不足
不足している栄養素を補充し、原因(食事、吸収、薬剤など)を評価します。B12不足では、貧血より先にしびれなど神経症状が出ることもあります。
慢性疾患・腎性貧血、血液疾患が疑われる場合
背景疾患の評価が必要です。状態により、より専門的な検査や連携医療機関への紹介を含めて方針を立てます。
よくある質問(FAQ)
Q. 貧血は何科を受診すればよいですか?
A. 原因が複雑な場合や血液疾患が背景にある場合もありますので、血液内科での評価をお勧めしています。当院では貧血診療の経験が豊富な、血液専門医が診療を担当しています。
Q. 健診で軽度の貧血と言われただけでも受診した方がよいですか?
A. 「軽度」でも原因検索が必要なことがあります。また、貧血が様々な症状(慢性的な疲労、頭痛、肩こり、イライラなど)の原因となっていることもありますので、軽度であっても治療を行うことをお勧めしています。
健診結果の読み方と受診の目安をまとめたページもご参照ください。
Q. 鉄剤を飲んでいるのに改善しないのはなぜ?
A. 鉄剤が有効な貧血は鉄欠乏性貧血のみですので、別の貧血(B12不足、慢性炎症、血液疾患など)である可能性があります。貧血の原因を見極めるため、再検査をお勧めします。また、鉄欠乏背貧血であったとしても、出血が続いている、鉄の吸収不良があるなどでは改善しないこともありますので、出血源の検索も含めた精密検査をおすすめします。
Q. フェリチンとは何ですか?
A. 体の中に蓄えている鉄(貯蔵鉄)を反映する指標です。ヘモグロビンが改善してもフェリチンが低いと貧血が再発しやすく、治療継続の判断に役立ちます。
Q. 男性や閉経後女性の貧血で注意することは?
A. 消化管出血など背景疾患が隠れている可能性があるため、原因検索が重要です。
Q. 食事だけで治せますか?
A. 軽度で原因が明確な場合は食事改善が有効なこともありますが、多くは鉄や栄養素の補充が必要です。自己判断でサプリを開始すると原因検索が遅れることがあるため、まずはご相談ください。
関連する疾患・テーマ
貧血の原因は多岐にわたります。詳しい解説は以下もご参照ください(必要に応じて診療で評価します)。
健診で「貧血」を指摘された方へ
健康診断の結果から「要再検査」「経過観察」などを言われた場合は、まず専用ページをご参照ください。
当院について
いろはなクリニックは、岐阜市則武東にある 内科・血液内科・小児科 のクリニックです。
私たちは、「いろ(その人らしさ)」「はな(笑顔・やさしさ・本来の健やかさ)」「ohana(家族や仲間のような支え合いの心)」を大切にし、医療を通じて安心とつながりが育まれる場を目指しています。
症状だけでなく、生活背景や価値観にも目を向けながら、一人ひとりにとって納得感のある医療をお届けします。
小さな不調や迷いの段階でも、どうぞ気軽にご相談ください。