( 診療案内 )

【健診結果の異常】脂質異常症

岐阜市の健診で、脂質異常を指摘された方へ

健康診断の結果に、

「LDLコレステロールが高い」
「中性脂肪が高い」
「脂質異常症」
「要再検査」

などと書かれていて、

「すぐに治療が必要なのだろうか」
「薬を飲まなければいけないのか」
「症状がないので、そのままでも大丈夫なのか」

と迷われる方も多いと思います。

脂質異常症は自覚症状がほとんどないため、健康診断で初めて指摘されることが少なくありません。

一方で、健診の数値が基準値を超えているからといって、すぐに薬物療法が必要とは限りません。

まずは健診結果を確認し、必要に応じて再検査を行ったうえで、高血圧や糖尿病、喫煙、腎機能、ご家族の病歴なども含めて、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを総合的に評価することが大切です。

いろはなクリニックでは、健診で脂質異常を指摘された方の再検査から、その後の生活習慣の改善や治療まで対応しています。

このページは、健康診断でLDLコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方が、次に何をすればよいかを、総合内科専門医が解説します。

健診ではどの項目を確認すればよいですか?

健康診断では、主に次の項目を確認します。

  • LDLコレステロール
  • HDLコレステロール
  • 中性脂肪(トリグリセライド:TG)
  • non-HDLコレステロール

一般的に、以下の項目が脂質異常症の診断基準として用いられます。

項目脂質異常症の診断基準
LDLコレステロール140mg/dL以上
HDLコレステロール40mg/dL未満
中性脂肪(空腹時)150mg/dL以上
中性脂肪(随時)175mg/dL以上
non-HDLコレステロール170mg/dL以上

ただし、これらは脂質異常症を診断するための基準であり、そのまま薬を開始する基準ではありません。

例えば、同じLDLコレステロール160mg/dLでも、その方の年齢や他の病気によって治療方針は異なります。

脂質異常症そのものについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

まず何をすればよいですか?

健診で異常を指摘された場合には、まず健診結果全体を確認します。

脂質の数値だけでなく、

  • 血圧
  • 血糖値・HbA1c
  • 腎機能
  • 肝機能
  • 体重・腹囲

なども一緒に確認してみましょう。

生活習慣病は、一つだけではなく複数重なっていることも少なくありません。

また、過去の健診結果があれば、今回だけ高かったのか、以前から高い状態が続いているのかを確認することも大切です。

再検査は必要ですか?

健診の結果やこれまでの経過によっては、血液検査で再確認します。

特に中性脂肪は、食事や飲酒などの影響を受けやすい項目です。

一方で、LDLコレステロールが以前から繰り返し高い場合などは、過去の結果も含めて評価します。

再検査では脂質だけではなく、必要に応じて、

  • 血糖・HbA1c
  • 肝機能
  • 腎機能
  • 甲状腺機能

などを確認することがあります。

脂質異常の背景に糖尿病や甲状腺機能低下症など、別の病気が隠れている場合もあるためです。

検査結果が悪いと、すぐ薬が必要ですか?

必ずしもそうではありません。

脂質異常症の治療では、LDLコレステロールや中性脂肪の数値だけではなく、

  • 年齢
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 腎臓病
  • 心筋梗塞・狭心症・脳卒中などの既往
  • ご家族の心血管疾患

などを含めて評価します。

心血管疾患のリスクが低い方では、まず生活習慣の改善から始めて経過をみる場合があります。

一方で、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクが高い方では、早めに薬物療法を検討した方がよいこともあります。

「LDLが○○だから全員が同じ治療」というわけではありません。

その方の状態に合わせて治療方針を考えることが大切です。

若い頃からLDLコレステロールが高い方は要注意

若い頃からLDLコレステロールが高い場合や、ご家族にもコレステロールが高い方が多い場合には、家族性高コレステロール血症(FH)が隠れていることがあります。

特に、

  • 未治療のLDLコレステロールが180mg/dL以上
  • 若い頃からLDLが高い
  • ご家族にも高コレステロール血症の方がいる
  • ご家族に若くして心筋梗塞や狭心症を発症した方がいる

といった場合には、一度詳しく評価することが大切です。

いろはなクリニックでできること

当院では、健康診断で脂質異常を指摘された方に対して、健診結果を確認しながら必要な評価を行います。

健診結果・これまでの経過を確認します

今回の数値だけでなく、過去の健診結果があれば推移も確認します。
最近の健診結果をお持ちの場合は、ご持参ください。

必要に応じて再検査を行います

LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などを再確認します。
必要に応じて血糖、HbA1c、肝機能、腎機能、甲状腺機能なども確認します。

心筋梗塞・脳卒中などのリスクを総合的に評価します

脂質の数値だけではなく、高血圧、糖尿病、喫煙、腎機能、既往歴、家族歴なども確認します。
その方の将来のリスクを考えながら、治療の必要性を判断します。

生活習慣の改善から薬物療法まで対応します

生活習慣の改善で経過をみられる場合には、食事、運動、体重、飲酒などについて、続けられる方法を一緒に考えます。
薬物療法が適している場合には、その必要性やメリット・デメリットをご説明したうえで治療を行います。

「まず生活習慣を改善したい」
「できるだけ薬を飲みたくない」
「家族に心筋梗塞が多いので、しっかり予防したい」

など、患者さんの希望も伺いながら治療方針を考えます。

高血圧や糖尿病などもまとめて管理します

脂質異常症だけでなく、高血圧、糖尿病、高尿酸血症などが一緒にみられる場合には、生活習慣病として総合的に管理します。生活習慣病に関しては、以下のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

受診時の持ち物

可能であれば、次のものをご持参ください。

  • 今回の健康診断の結果
  • 過去の健康診断の結果
  • お薬手帳
  • 他院で行った血液検査の結果

特に過去の健診結果があると、脂質の値がいつから高いのか、どのように変化しているのかを確認するうえで参考になります。

よくあるご質問

Q. 健診でLDLコレステロールが高いと言われました。受診した方がよいですか?

健診で要再検査や要受診と判定された場合には、一度ご相談ください。LDLコレステロールの値だけではなく、他の検査値やこれまでの経過、心血管疾患のリスクも含めて評価します。

Q. LDLコレステロールが140を少し超えただけでも治療が必要ですか?

140mg/dL以上は脂質異常症の診断基準の一つですが、薬物療法が必要かどうかは別に判断します。まず生活習慣の改善で経過をみる場合もあります。

Q. LDLコレステロールが160でした。すぐ薬が必要ですか?

160mg/dLという数値だけで、必ず薬が必要と決まるわけではありません。高血圧、糖尿病、喫煙、腎臓病、既往歴などを含めて将来のリスクを評価したうえで治療方針を考えます。

Q. 中性脂肪が高いのですが、食事の影響でしょうか?

中性脂肪は食事や飲酒の影響を受けやすい項目です。採血した時間や直前の食事などを確認し、必要に応じて再検査を行います。

Q. 症状がありませんが、放置しても大丈夫ですか?

脂質異常症は、自覚症状がほとんどないことが一般的です。一方で、LDLコレステロールなどが高い状態が長く続くと、将来の動脈硬化性疾患のリスクが高くなることがあります。症状の有無ではなく、検査値とその方のリスクを合わせて評価することが大切です。

Q. 健診結果だけ持って受診してもよいですか?

はい。まずは健診結果をお持ちください。過去の健診結果やお薬手帳などがあれば、あわせてご持参いただくと診療の参考になります。

脂質異常症について詳しく知りたい方へ

このページでは、健康診断で脂質異常を指摘された後の対応についてご案内しました。

脂質異常症の原因、LDL・HDL・中性脂肪の意味、家族性高コレステロール血症、治療、薬物療法などについては、脂質異常症の解説ページで詳しくご案内しています。

健診で脂質異常を指摘された方はご相談ください

健診で脂質異常を指摘されたからといって、すべての方にすぐ薬が必要になるわけではありません。まずは現在の脂質の状態と、その他の生活習慣病や心血管疾患のリスクを確認することが大切です。

いろはなクリニックでは、健診結果の確認から必要な再検査、その後の生活習慣の改善や治療まで対応しています。

健診結果をお持ちのうえ、ご相談ください。

当院について

いろはなクリニックは、岐阜市則武東にある 内科・血液内科・小児科 のクリニックです。
私たちは、「いろ(その人らしさ)」「はな(笑顔・やさしさ・本来の健やかさ)」「ohana(家族や仲間のような支え合いの心)」を大切にし、医療を通じて安心とつながりが育まれる場を目指しています。
症状だけでなく、生活背景や価値観にも目を向けながら、一人ひとりにとって納得感のある医療をお届けします。
小さな不調や迷いの段階でも、どうぞ気軽にご相談ください。

編集・監修者

いろはなクリニック 院長 柴田 悠平

  • 医学博士
  • 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
  • 日本血液学会 血液専門医・指導医
  • 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医

注意事項

本ページは一般的な情報提供を目的としており、診断や治療方針は個々の症状・検査結果・既往歴等により異なります。気になる症状がある場合や、健診で異常を指摘された場合は医療機関へご相談ください。