2026年8月28日、厚生労働省から、インフルエンザが全国的な流行シーズンに入ったことが発表されました。
8月17日〜23日の全国の定点当たり報告数は1.11となり、流行開始の目安とされる1.00を上回っています。
今年は例年と比べてもかなり早い時期からインフルエンザ患者が増えています。
一方、岐阜県では同じ期間の定点当たり報告数は0.49で、まだ県全体として流行開始の目安である1.00には達していません。
ただし、岐阜県でも患者数は少しずつ増加しています。全国ですでに流行入りしていることも踏まえると、今後の動向には注意が必要です。
全国ではインフルエンザが流行入りしました
2026年8月17日〜23日の全国のインフルエンザ定点当たり報告数は1.11でした。
流行開始の目安とされる1.00を超えたため、全国的な流行シーズンに入ったとされています。
今年は8月の段階ですでに流行入りしており、昨シーズンよりも早い立ち上がりとなっています。
ただし、流行入りが早いことと、今シーズンの流行規模が大きくなることは同じではありません。
今後どの程度まで患者数が増えるのか、いつピークを迎えるのかについては、現時点ではまだ分かりません。
岐阜県でも患者数は増加傾向です
岐阜県では、全国ほど患者数は多くありません。
最近の定点当たり報告数は、
- 7月20日〜26日:0.04
- 7月27日〜8月2日:0.11
- 8月3日〜9日:0.27
- 8月10日〜16日:0.33
- 8月17日〜23日:0.49
と推移しています。
まだ流行開始の目安である1.00には達していませんが、数週間にわたって増加傾向が続いています。
現時点の岐阜県は、
「まだ本格的な流行には至っていないものの、インフルエンザ患者が徐々に増えている段階」
と考えるのがよいでしょう。
岐阜市でもインフルエンザ患者が発生しています
8月17日〜23日の岐阜市の定点当たり報告数は0.22で、現時点では大きな流行にはなっていません。
しかし、岐阜市でもインフルエンザ患者は発生しています。
当院でも8月末にインフルエンザA型と診断された患者さんがいらっしゃいます。
当院で確認した症例だけから、岐阜市全体の流行状況や現在流行しているインフルエンザの型を判断することはできません。
ただ、夏の時期であっても実際にインフルエンザが発生しており、全国ではすでに流行入りしています。
発熱、咳、のどの痛み、強い倦怠感、頭痛、筋肉痛や関節痛などがある場合には、「まだ夏だからインフルエンザではない」とは言えない状況になっています。
昨シーズンは流行入り警報域まで約7週間
今後の流行を考えるうえでは、昨シーズンの岐阜県の経過が参考になります。
2025/26シーズンの岐阜県では、9月29日〜10月5日に定点当たり報告数が1.00を超え、流行入りしました。
その後、患者数は徐々に増加し、
流行入りから約5週間で注意報域、約7週間で警報域
まで増加しました。

昨シーズンは、流行入りした直後から急激に患者数が増えたわけではありません。
しばらく緩やかな増加が続いた後、10月末から11月にかけて急速に患者数が増えています。
このため、インフルエンザの流行状況を考える際には、現在の患者数だけではなく、前の週と比べてどの程度増えているかを見ることも重要です。
もちろん、昨シーズンの経過がそのまま今年に当てはまるわけではありませんが、参考にすることは可能です。
今年のインフルエンザは今後どうなる?
2026年8月末の時点では、次のように考えることができます。
- 全国ではすでにインフルエンザが流行入りしています。
- 岐阜県ではまだ流行開始の目安には達していませんが、患者数は増加傾向です。岐阜市でも患者が報告されており、当院でもインフルエンザA型の患者さんを確認しています。
- 今後、例年よりも早い時期に、岐阜県・岐阜市でも患者数がさらに増えてくる可能性があります。
一方で、
- 岐阜県がいつ本格的な流行に入るのか
- 患者数がどこまで増えるのか
- 流行のピークがいつになるのか
- 昨シーズンより大きな流行になるのか
については、現時点ではまだ判断できません。
今年は全国的な流行入りが非常に早いため、9月以降の患者数の増え方を注意してみていく必要があります。
岐阜県・岐阜市の流行状況を今後も更新します
インフルエンザの流行状況は、数週間で大きく変化することがあります。
当院では今後も、厚生労働省や岐阜県感染症情報センターが公表するデータを確認しながら、
- 岐阜県・岐阜市の患者数
- 前週からの増加
- 昨シーズンとの比較
- 流行入り・注意報・警報の状況
などについて定期的にお知らせしていく予定です。
インフルエンザの症状、検査を受けるタイミング、治療、学校や仕事を休む期間などについては、以下のページで詳しく解説しています。
インフルエンザの予防接種は以下のページをご覧ください。
参考情報
- 厚生労働省「インフルエンザの発生状況」
- 岐阜県感染症情報センター「感染症発生動向調査週報」
当院について
いろはなクリニックは、岐阜市則武東にある 内科・血液内科・小児科 のクリニックです。
私たちは、「いろ(その人らしさ)」「はな(笑顔・やさしさ・本来の健やかさ)」「ohana(家族や仲間のような支え合いの心)」を大切にし、医療を通じて安心とつながりが育まれる場を目指しています。
症状だけでなく、生活背景や価値観にも目を向けながら、一人ひとりにとって納得感のある医療をお届けします。
小さな不調や迷いの段階でも、どうぞ気軽にご相談ください。

編集・監修者
いろはなクリニック 院長 柴田 悠平
- 医学博士
- 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
- 日本血液学会 血液専門医・指導医
- 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医