( 診療案内 )

【2026年9月】インフルエンザ最新情報

2026年9月10日、岐阜県は県内でインフルエンザの流行が始まったと発表しました。

8月31日〜9月6日の1週間における、岐阜県内の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数は1.71人となり、流行開始の目安である1.0を超えました。岐阜県は、今後本格的な流行シーズンを迎える可能性があるとして、注意を呼びかけています。

インフルエンザ全般の案内はこちらのページ
インフルエンザ予防接種の案内はこちらのページ

岐阜県でインフルエンザが流行入りしました

8月下旬までは、岐阜県内のインフルエンザ患者数はまだ比較的少ない状況でした。

定点当たり報告数は、

8月10日〜16日 0.33
8月17日〜23日 0.49
8月24日〜30日 0.47
8月31日〜9月6日 1.71

と推移し、第36週に流行開始の目安である1.0を超えました。

前回の8月の記事では、「全国では流行が始まっているものの、岐阜県ではまだ流行入り前」とお伝えしていましたが、今回の更新で状況は一段進んだことになります。

今年は夏の段階から全国的にインフルエンザ患者の増加がみられていましたが、岐阜県でも9月に入り、流行が明確になってきました。

岐阜市でも患者数が増えています

岐阜市でも、インフルエンザ患者の増加が続いています。

岐阜県リアルタイム感染症情報システムによると、岐阜市の1定点当たり平均患者数は、

8月10日〜16日 0.11
8月17日〜23日 0.22
8月24日〜30日 0.56
8月31日〜9月6日 1.4

と、数週間にわたって増加しています。

岐阜市でも1.0を超えており、地域でもインフルエンザの流行が始まっていると考えてよい状況です。

当院でも、9月に入ってから発熱で受診される患者さんが増えてきた印象があります。 8月からインフルエンザA型と診断された患者さんを確認しており、地域で感染が広がりつつあることを実感しています。

一方で、現在は新型コロナウイルス感染症の患者さんもみられています。

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳、のどの痛み、倦怠感など症状が似ており、症状だけで区別することは困難です。

そのため、「周囲でインフルエンザが流行しているからインフルエンザだろう」と決めつけず、症状や経過に応じて診断していくことが大切です。

昨シーズンより約4週間早い流行入りです

2025/26シーズンの岐阜県では、定点当たり報告数が1.0を超えたのは9月29日〜10月5日でした。

今シーズンは8月31日〜9月6日に流行入りしているため、昨シーズンより約4週間早い流行入りとなります。

昨シーズンは、流行入り後しばらくは緩やかな増加が続き、その後10月末から11月にかけて急速に患者数が増えました。

昨シーズンの岐阜県では、

10月27日〜11月2日 7.00
11月3日〜9日 13.58
11月10日〜16日 22.78
11月17日〜23日 45.60
11月24日〜30日 52.93

まで増加し、11月下旬に大きなピークを迎えました。

今年も同じような経過になるとは限りませんが、昨シーズンの推移を見ると、流行入りした後に患者数が急増する可能性があることは意識しておく必要があります。

今後の増加速度に注意が必要です

現時点では、今シーズンのピークがいつになるのか、どの程度の規模の流行になるのかはまだ分かりません。

一方で、

全国ですでに流行が始まっていること
岐阜県でも流行入りしたこと
岐阜市でも患者数が増えていること
昨シーズンより約4週間早い流行入りとなっていること

を考えると、今後数週間の患者数の増え方には注意が必要です。

昨シーズンは、流行入りから約5週間で定点当たり10を超え、その後さらに増加しました。

「まだ夏だからインフルエンザではない」とは言えません

例年、インフルエンザは秋から冬にかけて流行するイメージがありますが、今年は9月上旬の段階ですでに岐阜県でも流行入りしています。

当院でも9月に入り発熱患者さんの受診が増えており、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の両方がみられる状況です。

発熱、咳、のどの痛み、頭痛、強い倦怠感、筋肉痛や関節痛などがある場合には、時期にかかわらずインフルエンザを考える必要があります。

また、新型コロナウイルス感染症など、ほかの感染症でも同様の症状がみられるため、症状だけで自己判断するのは難しいことがあります。

高齢の方、基礎疾患のある方、症状が強い方では、早めの受診をご検討ください。

今後も岐阜県・岐阜市の最新情報を更新します

岐阜県感染症情報センターでは、原則として毎週木曜日に感染症情報が更新されています。

また、岐阜市のより細かな動向については、岐阜県リアルタイム感染症情報システムを確認することで、市内の流行状況を把握できます。

当院でも今後も、インフルエンザの最新情報を随時更新していきます。

インフルエンザの症状、検査を受けるタイミング、治療、学校や仕事を休む期間については、当院の「インフルエンザ」ページもご参照ください。

参考情報

  • 厚生労働省「インフルエンザの発生状況」
  • 岐阜県感染症情報センター「感染症発生動向調査週報」
  • 岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス

当院について

いろはなクリニックは、岐阜市則武東にある 内科・血液内科・小児科 のクリニックです。
私たちは、「いろ(その人らしさ)」「はな(笑顔・やさしさ・本来の健やかさ)」「ohana(家族や仲間のような支え合いの心)」を大切にし、医療を通じて安心とつながりが育まれる場を目指しています。
症状だけでなく、生活背景や価値観にも目を向けながら、一人ひとりにとって納得感のある医療をお届けします。
小さな不調や迷いの段階でも、どうぞ気軽にご相談ください。

編集・監修者

いろはなクリニック 院長 柴田 悠平

  • 医学博士
  • 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
  • 日本血液学会 血液専門医・指導医
  • 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医